備忘録

あと5億万年は書かない

横浜アリーナ公演のDVDをやっとみた話

 

 

2017.12.27

私はその日職場の研修だった。年に1回年末にある研修。正直出ても出なくても殆ど変わらないし(昼からは事務室で電話番になるし)その後の忘年会もどっちだっていい行事。でも出たのは研修の時だけはトップに自ら休む旨を言わなければいけなかったから。そこまでして休むのは精神的にやられるから研修に出ることにした。

同じ日、横浜アリーナで超特急のライブがある。微かな望みにかけてチケットは取っていた。アリーナツアー全部行きたかったから。

けれど私は社会人としての私を取った。

 

そんな日に起こったこと。

 

忘年会の会場に着いた18時。案内がきた。思考と感情が全て停止した。大丈夫なのかそればっかりになった。その時はツイハイだったから現地にいる人が慌ててた。みんなどうしようって言ってた。でも「みんな精一杯声出そう」ともつぶやいてるひとたくさんいた。

それを見てわたしはなんでここにいるんだ?と忘年会の会場でただただ呆然としていた。一番会いたい人、一番好きな人、一番大切にしたい場所。いまこの瞬間に大変なことが起きている。なんでそこにわたしは居ないの?

今思えば好きな人を思っての気持ち、自分の中の意味のわからないプライドがあったと思う。そこに居ないことがただただ悔しくて、見届けられなかったことが悔しくて、そんな時こそ声援を届けなきゃなのに出来なかったことが悔しくて。ただただ悔しかった。

でもこれがわたしのした選択。そう割り切れたのはたぶん今。それまで半年以上ずっと自分のなかの杭だった。その公演をこの目で見ていないわたしは推しを名乗ってはいけないという凝り固まった固定観念に永遠に囚われ続けてここまできていた。馬鹿だね、でもわたしにとってはそれくらい重大な公演だった。

 

 

2018.10.27

横アリ公演をみた。きっかけはなんでもよかったけどただ単に姉が見たいと言ったから。誰かとじゃないと見れない気がしてた。

見てなくてもその当時いろんな記事に書いてあったしパッケージもDVDの販促もそのことの文言で売っていたからどんなものかはわかる。その後の名古屋公演には足を運んだから推しが空いたフォーメーションをみてどんな感情を抱くのかも多分わかってた。泣きながら見るんだろうなとも思ってた。

でも違った。

横アリ公演は最初から全員がブチ飛ばしてて、ケガをしていたユーキもそこには最初からいて、8号車の声もめちゃくちゃに響いていてなんだか異様な空間だった。ものすごいパワーに圧倒されて泣く暇なんて与えないくらい、すごいなって言葉しかでてこなかった。最初の登場こそ涙がうっすら目に浮かんでるように見えたユーキだけど、そこからは命を賭けたマンパワーだった。

楽しかったいつもの感じ。それをみてもう今までの後悔が全部吹っ飛んだ。なにと戦ってたのかわからないし、なんでこんな最高な公演を今まで見てこなかったのかわからなかった。

絶対足が痛いだろうにいまできる100以上で踊るユーキ、語らなくても頭をくしゃくしゃしてよくやったを伝えるコーイチ、煽りでユーキに声援を送ってというカイ、言葉に表さずに抱き合うことで讃えるリョウガ、ユーキの分までとトランポリンを決めてみせると飛んだタクヤ、ユーキ頑張ったねってとびっきりの笑顔で伝えるユースケ、ずっと目線で気にかけてずっと心の中は心配でたまらなかったんだろうなって見てとれるタカシ。

なにより今日この場に来てる8号車に不安な顔をさせず悲しい思いをさせずたのしませようとしている全員の全力さが本当にすごかった。

その場にいることがファンとしては全てだと思っていた。ずっとずっと思ってた。もちろんそれは絶対あるけれど、今2018.10.27まで進んできた超特急はこの日があったからあるんだと客観的に感じることができた。超特急はメンバー同士が仲がいいと周りもメンバー達も自負しているけれど、そんな一面がステージ上で、パフォーマンスでこんなに見てとれる公演なんてたぶん早々ないと思う。映像にのこしてくれてありがとう。

ヲタク人生長年の凝り固まった固定観念が全部修正するなんて今更できないかもしれないけれど、自分主体で考えることのまるで意味のなさに気づけた。何よ行けなかった悔しさって…自己中過ぎる〜 

あの日の超特急が慌てて悔しくてそれでも全力でその日を乗り越えたこと、そのカッコよさたくましさ強さ、超特急ってすごいグループだって横アリ公演をみて強く強く思ったこと。

 

 

2018.10.28 今

ドキュメンタリーを見終わった。横アリ公演をちょっとの涙だけで見終われたからドキュメンタリーもたぶんそんな心持ちでみれるかなって思ってた。油断した。完全に油断。

最初から泣いた。こんなにも日をかけて何日も何日も話し合ってこうしたらああしたらって、最高のステージを届けるためにと尽力する超特急みんなの姿はそれはわたしたちに見せるステージの為で、喜んでもらいたいという思いでダンスをしてトランポリンをして和太鼓をして練習して練習して練習して… たった1日たった5日、その日のためにしている過程、涙なしでは見れなかった。

もちろん横アリ公演の舞台裏も収録されていて、そんなに練習して練習して練習して…の本当に本番直前のことだったんだとリアルに伝わる映像。ごめんと悔しさを滲ませるユーキ、大丈夫だよ何も気にすることはない、乗り越えようというメンバー。その後の本番、昨日見た映像を思い出すと、ユーキ言葉伝える時以外ほとんど泣いてなかった。他の子も不安な表情全くなかった。おわった後のバックステージ、目も鼻も真っ赤にして泣くユーキ、よくやったよって言うリョウガ、名古屋飛べよ〜って笑いながらいうタクヤ。愛おしさで溢れてしまった。

超特急みんな本当にプロで、悲しませないようにって精一杯戦ってくれていた1日だったんだなと思った。何気ない一幕がこんなにも愛おしくてたまらなくなるのなんてないよ。

8号車がいてくれるからと超特急はよくいろんな場面で言ってくれる。口では何とだって言えてしまう。その声援が力になる。どんな芸能人だって言ってる。でもこの映像をみて、こんなにもファンを想って作り上げてくれているなんて想像できなかった。こんなにもそこにいるファンの声援がちゃんと届いて力になっているなんて思いもしなかった。その過程、見せたくないところかもしれない。でも知りたいんだよ。ありがとうそんなにもしてくれて。ありがとう最高をいつもいつも届けてくれて。

そんなありがとうの気持ちでいっぱいになったドキュメンタリーだった。

 

見ていない公演はどこか物語のように感じてしまうところがわたしの中ではあったけど、この公演はドラマでたしかにみていないから物語だけど今の超特急に強く強く繋がっている気がしてる。だからあの日の物語だけど、決してお伽話じゃない。今の超特急がいる限りあの日も今みている一部なんだと思う。あの日と一緒に今も生きてわたしたちに最高のステージを届けてくれている。

だからもう悔しくなんてないよ。

 

 

 

もうすぐまた1年が終わろうとしている。超特急初めてのさいたまスーパーアリーナでの公演が12.7に控えているこのタイミングでちゃんと見たこと。わたし、えらい。

コーイチが言っていた。歌詞に込めた想い「いまを生きろ」

過去の中では生きられない。生きたとしてもそれは進むことはなく止まったままの限界値。それならもう後悔なんてしない。わたしはいまを生きていま生きる超特急をみていようと思う。

 

 

超特急をすきになってよかったな